五井野正 博士ファン倶楽部  浮世絵と印象派を通して学ぶ自然世界

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映画【サウンドオブミュージック】 修道女マリアの心の故郷の世界オーストリアの山岳高原の自然世界



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◆ 上記は有名な『サウンドオブミュージック』のDVDと動画の画像です。(一部ロケーション動画が入っています。たとえば、オーストリアの山岳高原の自然の世界だけではなく、マリアがいた修道院とか音楽祭が行われた場所とか。)これまで世界中の多くの人々に愛されてきた映画作品ですので、今さら何も説明の必要はないと思いますが、私がこの映画を始めて見たのは、確か中学年生の時でクリスマスの時にテレビで見たような記憶があって、それから何十年も見たことはないのですが、今回何故か、クリスマスの時に急に見たくなりました。それは微かに記憶の彼方に美しい山岳の自然の世界が描写されていた記憶があったからかもしれません。

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上段のマリアの背景にある青白い雪山がウンタースベルク山( 1965年のミュージカル映画、「サウンド・オブ・ミュージック」。当時大ヒットし、半世紀を経た今でもテレビやDVDで目にする機会の多いクラシック映画の傑作です。このお話の舞台はオーストリアのザルツブルク。映画の中に登場する、山頂がちょこんと左に傾いたような特徴的な山は、「ウンタースベルク山」です。

 この山、今実物を見ても50年前の映画とまったく同じ。映画に登場する山を実際に目にするのは感動的ですが、さらに感動するのは、ふもとからケーブルカーを使って山頂へ登り、標高1776mから見下ろすザルツブルクのすばらしい景色です。以下は、上記文章の参考資料・引用のブログとなります。)

ザルツブルク 「ウンタースベルク山」
http://allabout.co.jp/gm/gc/410989/

ザルツブルグ旅行記
http://4travel.jp/travelogue/10825537

イタリアのエエとこ取り?yummy*のベルガモ生活☆TUTTO BENE!?
http://ameblo.jp/yummysweetscom/entry-11540717618.html

Munich&Salzburg一人旅
http://www.geocities.jp/akirachan10/munchen/salz1.htm

謎に事欠かない伝説の山、ウンタースベルク
http://www.onyx.dti.ne.jp/sissi/episode-24.htm

Vol.2スピリチュアルにオープンな国!!
http://www.el-aura.com/germany2015post_0118-html/

◆ またこれは大変興味深いことですが、ナチスの母胎となったヴリル協会のハウスホーファーと二人の霊媒の女性が会合を開いた地が、このサウンドオブミュージックのロケ地であるオーストリア・ザルツブルグ近郊にあるベルヒテスガーデン・ウンタースベルク山の森の中の山荘であったようなのです。 以下はその参考のブログとなります。

Now Creation
http://nowcreation.jimdo.com/2014/09/25/ウンタースベルク山/

ベルヒテスガーデン(Berchtesgaden)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%92%E3%83%86%E3%82%B9%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%87%E3%83%B3



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( 上記は、オーバーザルツブルグのベルヒデスガーデンの湖ケーニヒス湖です。上段の地図の一番下に位置する赤い丸印●の地域がその場所にあたります。 動画は、このケーニヒスにあるヒトラーの山荘までの山道を観光で撮影されたもののようですが、映像を見る限り、かなりの標高にある山荘のようです。動画の中ごろに、山荘から見えるウンタースベルク山が撮影されています。サウンドオブミュージックの映画の最後の場面では、前方にウンタースベルク山が見えるので、ザルツブルグからスイス方面の山岳を逃げてきたことがわかりますが、地理的地形的には、スイス方面には、ベルヒスガーデンのナチスの大本営があった場所を通らなければならないので、現実的にはかなり整合性がないのかなと多くの人々が指摘しているように思えてきました。でもどうしてこのような処に山荘を構えたのか不明ですが、このことは、バイエルンの自然の風土の秘める山岳信仰と深い繋がりがあるように思えてきます。下記の動画は、バイエルン地方の城と森と山岳自然世界の美しい動画です。  )



◆ しかし、サウンドオブミュージックの映画の中に伝えられているように、隣国オーストリアをナチスが併合したのは、実はこのような自然の風土に起因する宗教的地政学的な意味があったのかもしれません。また、ウンタースベルク山が女神の神殿のあるボルテックス・パワースポットであるのなら、ウンタースベルク山と交感しその高原に遊行するマリアは実はウンタースベルク山の巫女であるのかもしれません。でも、真相は不明です。
( 参考資料・ウンタースベルク山 / Vril Women of WWⅡ )

◆ しかし、地理的政学的にナチスに縁のあるザルツブルグ・ウンタースベルク山近郊の山岳地域で、サウンドオブミュージックの映画の中で表現されているように、反ナチスの姿勢を貫いたトラップ大佐の生き方には大変な世間の逆風があったと思われてなりません。

◆ それで今回何十年ぶりにDVDを見て感じたことは、始めのプロローグの処で、雄大なオーストリア・ザルツブルグの山岳高原世界の樹木群が映像として表現されていることでした。とても深みのある映像です。また白樺の樹木や高原を流れる小川も撮影されていて、主人公のマリアという女性が、そのような山岳高原の自然世界の中に位置づけられている姿が始めのプロローグの処でよく表現されていました。

◆ 次に驚いたことは、ジューリーアンドリュースが演じる女性が、修道院の見習いシスターの『マリア』という女性であったということでした。このシスター見習いのマリアは、自ら志願して修道院に入ってシスターになろうとしていたのですが、実はオーストリア・ザルツブルグの山岳高原の自然の世界が大好きな女性で、自然の中で歌を歌うのが好きな人でした。そしてそれは修道院の中の戒律の掟の上に自然との感応世界があったのです。





■ 動画は一部重複しますが、修道女見習いのマリアの姿と修道院と言う戒律の世界に身を置きながら、山岳世界が友達で、上段の動画のように高原で自然と交感して歌を歌っているマリアの姿は、シスターの世界から見ると極めて異端的な人のようです。しかし、山の世界では、マリアの持つこの二つの側面はシンクロしているのです。でも下段のこの歌は、修道院長の山や高原を愛するマリアに対する深い愛情が込められている歌であり、そのようなマリアの性格に合せて、人生での困難な出来事を山を譬えとして歌われているようです。 

■ そして一番下段の動画は、まるで修道院の院長がマリアに送った歌の世界が現実化してしまったように、マリアやトップラー家の家族の人々は、ナチスの迫害から逃れるために、故郷オーストリアを離れて、アルプス山頂の山岳世界を歩いて亡命する姿が描かれています。遠くには、オーストリアの象徴的な山であるウンタースベルク山がそびえているのです。 

■ 以下の歌が修道院長が、マリアに送っている
歌の内容です。このサウンドオブミュージックを
よく見ると不思議なことに【山】に対する信仰が
垣間見えてきます。

すべての山を登り
高き低きを訪ね
すべてのわき道
小道をたどってみなさい

すべての山を登り
流れを渡り
虹を追って
夢をみなさい

あなたの愛を
託せる夢を

あなたの人生を
託せる夢を 

◆ つまり彼女は自然的人間であったので、修道院の戒律の世界には和めない人間であったのです。ですから歌を歌いだすと修道院の戒律は忘れてしまうのです。そのようなことで、マリアは修道院の生活の中では、恐らく自然と歌を通して感応交流する度ごとに戒律を破り、懺悔をしなければならなくなり、修道院の中では問題児であったのかもしれません。

◆ しかし、私たちは、そんな見習いシスターのマリアという女性を通して、カトリック教会の倫理と山岳自然界と交流感応しょうとすることとの間の関係性や葛藤の問題について、この映画を通して垣間見ることができると思われるのです。そして、シスター見習いの彼女が歌を通して実は自然の世界と交流をしているとい姿は、カトリック教会の中でのキリスト教倫理の世界では大変に珍しい描写をされていることに気付きます。そのようなテーマが、このサウンドオブミュージックの始めの部分で微かに表現されているのです。

◆ つまり自然の世界と歌を通して感応交流しているシスターが描かれいるとも見えるのです。山岳自然世界と交流するシスターは、もしかしたらシスターと呼ばれないのかもしれませんが・・・・修道院の中の神ではなく、山岳自然世界と交流するシスターはなんと表現したらよいのでしょうか・・・神は修道院の中に存在していて、シスターは修道院の中で祈りをささげるけれど、マリアの感応交流する世界とは、 山岳高原の自然世界であり、マリアは歌を通して交流する自然的人間なのです。

◆ もちろん、このように自然の世界と感応交流している姿は、東洋文化圏の中では珍しいことではありません。中国でも韓国でも日本でも、山水の世界の中で漢詩を読んで、その漢詩の持つ言葉の響きに感応するかかのように自然の世界が反応する姿が描かれている映画は、過去の古い民俗学的色彩の強い映画の中には表現されているのです。たとえば日本でいえば、平安時代末期に今様歌謡として説かれている『梁塵秘抄』の中には、遊女が詠う歌謡の響きによって、自然の世界が感応することが述べられています。歌謡の持つ言霊の響きによって自然の世界が感応するのです。

◆ ですから、このような視点に立って『サウンドオブミュージック』の世界を改めて見つめなおしてみると、映画の世界とは言え、この映像を通して潜在意識的に伝えられているメッセージは、人間は、歌や言霊を通して自然の世界と感応交流することができる世界があるということを映画という形で簡単にだれでもすぐ理解できるように伝えているのてはないでしょうか。ですからその背景となっているスイス・オーストリアの山岳高原の自然の世界との歌謡を通しての交流の世界がなければ、この映画は普通のドキュメント映画となってしまったかもしれません。



◆補足◆
 上記西ドイツの映画である『菩提樹』は、
サウンドオブミュージックの基になっている
史実に近い作品のようです。史実・作品の
舞台であるオーストリアは、ミンネゼンガー
の深い伝統があると地域であると思われて
なりません。菩提樹は、ドイツ民俗誌の樹木
信仰では、【愛の女神】が宿る樹木とされい
ます。

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( 残念なことに、こちらはヒマラヤの自然な世界のローケションではなく、イギリス国内のセットによるヒマラヤの山岳世界の映像なのです。)

【黒水仙】高山の山岳自然世界は、人間の内面を変化させる力がある。

◆ 追加・補足となりますが、こちらも何十年か前に有楽町か六本木で見た映画で、サウンドオブミュージックの映画よりもさらに深く、カトリック教会の修道院のキリスト教倫理の世界と山岳高原自然世界との関係性を深くテーマとして追及する珍しい映画があるのです。

◆ 大変古い映画ですが、デボラ・カー主演の『黒水仙』という映画には、カトリックの修道院のキリスト教倫理とヒマラヤのヒンズー教世界の持つ山岳自然世界の風土が描かれていて、ヒマラヤの自然の世界が、シスター達のキリスト教信仰を内側から消失させてしまい、その圧倒的な自然の力によって、内面的にシスター達がキリスト教信仰を失ってしまうことに対する苦悩と葛藤の姿が描かれています。(黒水仙とは、【ナルシスノワール】と言う香水の名前です。)

◆ それはヒマラヤの山岳世界が放つ自然の風土の世界は、そこに住む人間の内面性を変化させて、人間を不自然で抑圧的なカトリックの戒律の世界から解放させて、人間を人間らしい自然的人間に変化させてしまうという山岳自然世界の姿が描写されているのです。( 映画の中では、このような高山の山岳自然の世界で生活してゆくと、それぞれのシスター達の内面では、修道院に入る前の過去の様々な思い出の記憶が甦って来て、これまで抑圧してきた過去の人間的な自然な感情が湧き出してくるのです。)

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( 個人的な見解ですが、オムネク・オネクの書籍やチベットのヒスミ寺院の古文書の中には、ナザレのイエスがチベットにおいて仏教を学んでいたという記録が伝えられてきているので、本来であればチベット・ヒマラヤの山岳世界にのこの映画のようにキリスト教の修道院が作られることは、もともとの源の流れに帰還することであると思われてならないのです。この映画の中で遠方に見える雪山の山脈は、カンチェンジュンガであるとされています。)

◆ ヒマラヤの山岳自然世界で修道院や学校や病院を作り、キリスト教倫理を広めようと、聖マリア修道院のシスター達が努力しょうとしても、ヒマラヤの自然の風土の世界は、そのようなシスター達の内面や信仰心を変化させてしまい、そこで生きる【聖仙・リシ】の生き方が必要となってくるということを自然がシスター達に教えているようのです。ヒマラヤの山岳自然世界は、キリスト教倫理の世界を変化させてしまうのです。

( シスタークローダは、修道院の敷地内にいる聖仙・リシの移動をディーンに申し出るのですが、しかしディーンは、そんなクローダに対して『キリストなら・・・・』と呟くのです。クローダは、ディーンのその一言に一瞬驚くのです。それが聖仙・リシとディーンとクローダの三人が写っている上から4番目の写真です。

 ディーンの一言の本意は、『もし、ナザレのイエスが、修道院の敷地に鎮座する聖仙と出会ったら、けしてクローダのようには述べないだろうと。』と言うことであり、そこには『瞑想し無我の境地にいる聖仙とナザレのイエスとの対話があるはずたと』と感じていたのかもしれません。

 またにキリスト教とヒンズー教或いはバラモン教との対話があるはずであると。そんなことが推測できるのです。黒水仙の原作者ルーマーゴッテンは、イギリス人とインド人のハイブリットで、ヨーロッパと東洋・インドと言う二つの宗教圏に生活の基盤を持つ女性であり、そこには、キリスト教とヒンズー教あるいはバラモン教の交わる世界が隠されていて、それがディーンの『キリストなら・・・・』という一言のセリフの中に濃縮して隠されているのかもしれません。黒水仙は、彼女のインドでの大自然の体験から作られている。)

◆ この映画では、サウンドオブミュージックのシスター見習いの山岳自然世界と交流感応するマリアとは対極に位置している修道院の戒律を最後まで守ろうとするシスタークローダの姿が描写されています。彼女は、自分の信仰がヒマラヤの自然の風土の力によって変化して消失してしまう前に、また同僚達が自然の持つ力によって内面が人間的に変化して信仰心を失う前に、またこれ以上問題が起きることを防ぐために、最後には高山の修道院を後にすることになるのです。

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(それは、日本の江戸時代の冨士山岳信仰の浮世絵の世界が大きな影響を与えた。)

参考
セザンヌを通して見る西欧の山岳世界に対するキリスト教の問題

◆ クリスマスも終わり、今年も終わりを迎えますが、この一年間ブログを訪れていただきましてありがとうございました。
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プロフィール

水と木の精霊の守り人

Author:水と木の精霊の守り人
 浮世絵の中に描かれている宗教・歴史・信仰・民俗学・古典などに深い関心があり、『精霊の守り人』のファンです。また、浮世絵の影響を受けたフランス印象派やジャポニスムに関心を持っています。
( Impressionnistesとは、正しい翻訳では、印象派と訳すのではなく、フランスの浮世絵師と訳すのが正しい翻訳であるそうです )
特に浮世絵の研究者でもあり、ロシア国立芸術アカデミー名誉会員の五井野正博士のファンの一人です。博士の講演の中で、ジャポニスムとは、日本趣味ではなく正しくは、~イズム(ism)とはその人の生き方・精神を顕わして日本趣味ではなく、日本主義と訳すのが正しい翻訳であるそうです。また内部被曝問題に関心があります。日本GAP・アダムスキーやオムネク・オネクに関心を持っています。

◆ このファンサイトの主旨
 
 このファンサイトは、ロシア国立芸術アカデミー名誉会員の五井野正博士の個人的・非公式非公認ファンサイトです。これまで博士の芸術論講座や講演会に筆者が参加して、個人的に主観的に思ったこと考えたことが書かれています。ですから客観的な公式・公認の情報ではありません。

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