五井野正 博士ファン倶楽部  浮世絵と印象派を通して学ぶ自然世界

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ペトラ・ケリー(緑の党・創立者の一人)                    『原子力施設による健康被害と癌登録』より

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■ 始めに映像に出てくるふっくらとした女性は現在の緑の党党首クラウディア・ロートです。また次に出てくる白髪のイスに座る高齢の紳士は、ペトラー・ケリーと同じ緑の党の創立者の一人オットーシリー( Otto Schily )がインタビューに答えているものが数か所あります。この方、若い時は映像を見てもわかるように、頭髪がボッチャンがりのようでした。また緑の党で環境大臣になったヨシュカ・フィッシャーの若い時代の映像がある。

(上記は、八十年代初頭の緑の党の政治家ペトラ・ケリーの著書『希望のために戦う』と緑の党の記録動画の中のペトラ・ケリー、何故か彼女の背景の向日葵のロゴマークがとても印象的なので掲載してみました。ー下段はネット検索より、ドイツの森。ドイツでのエコロジー運動は、酸性雨によって昔から生活とともにあった古いドイツの森の姿が枯れてゆくことに対して起こってきたものらしい・・・・ロシアにおいても、ロシア国民にとってロシアの森を顕す緑色がロシアの人々の精神の拠り所であるように、ドイツの人々にとっても、緑の人々と呼ばれるようにドイツの森の緑が、同じように精神の拠り所なのかもしれません。だから同じ緑色が似ているように思えます。上記は、緑の党のロゴマークで、金星の花・ひまわりをシンボルとしています。)

ペトラ・ケリー『希望のために戦う』
 ㌻308『13. 原子力施設による健康被害とがん登録』より

『・・・あなたは、国際放射線防護委員会の勧告をご存じですか。放射線防護委員会の説明によると、最大許容線量は、住民への被害の可能性が、我慢しうる程度に縮小されるように定められなければならないということです。それ以上に詳しく定義されていない被害の「我慢しうる程度」とは、すなわち、現実にある不具、白血病と癌疾患、遺伝障害などを届けるかどうかの決定は、結局、経済を考慮してなされるということなのです。

 将来の原子力計画に対する、いわゆる受け入れる余地が、このようにして確保されてゆくとすれば、それは極めて反道徳的なことです。低線量でガンが生じる危険は、私たちが以前に考えていたよりはるかに大きいのです。放射・原子エネルギーのいわゆる平和利用による人工源から追加されてゆく放射線被害の増加は、たとえこの過程が、ごくゆっくり進むに過ぎないとしても、非常にゆゆしきこと(B・ラウスキー教授)です。

 原子力発電所では、危険な核分裂生成物が生み出されるので、放射線によって環境が危険にさらされることは、地球規模の問題になるのです。核による大惨事はひとまず措くとしても、放射能汚染は、慢性的に環境を危険にするという質のもので、その際、どんな小さな病原でも、遺伝障害によって、幾世代に渡って影響を与えることがありうるのです。』

◆ 下記動画は、チェルノブイリ・ハートです。80年代初頭にペトラ・ケリーが指摘したように、すでに幾世代に渡っての精神的身体的社会的な影響が顕われ始めてそれが年々増加して、それは現在進行中であり、そして福島原発事故後の日本政府も、国際放射線防護委員会の反道徳な放射線リスク評価を国全体で実践している。



◆ 上記にある引用文は、1980年代にドイツで生まれた緑の党の草創期の代表者の一人であったペトラ・ケリーがドイツの伝統ある政党である社会民主党の指導者であったヴィリー・ブラントに宛てた公開状の中に示されている低線量被曝の問題について述べられているものです。すでに80年代初頭には、原発による低線量被曝の問題意識が緑の党によって指摘されていました。


◆ しかし、今この内容を読んでみると福島原発事故の日本政府が、私たち日本国民に対して取っている姿そのものが経済を優先した反道徳的なことを政府が中心となって国の行政機関が先頭にたって、反道徳的なことを行っているということが、はっきりとわかります。すでに80年代初頭には、低線量被曝の危険が指摘されて、国際放射線防護委員会の勧告に従うことは反道徳的で非人間的なことであり、その防護委員会の見解とは結局、地球規模の放射能汚染と病気と遺伝子疾患が幾世代に渡っても継続されることを本音では経済の優先のために認めていること指摘して、国際放射線防護委員会の上記勧告に対して厳しく批判していることがわかります。

◆ すでに八十年代初頭、チェルノブイリ原発事故が起きる以前にこのようなことを指摘して、国際放射線防護委員会の勧告に従ってはならないと警告しているのです。でも福島原発事故後の日本ではこの防護委員会の放射線リスク評価の勧告に従っているのです。それも二つの原爆の被害を受けた国であるにも関わらず、国の経済が優先されて国民の生命は、その犠牲とされるという国の姿勢を私たちは今日、その姿を現実に見ています。このことは、日本と言う国は、国民の生存権を認めていない国であり、この日本では戦前も戦後も日本と言う国の本音の体質は変化していないということをむき出しにしています。

◆ 日本では、広島と長崎に原爆が投下されて、アメリカの占領軍政策の中で、核に対する低線量・内部被曝問題をオープンにすることが禁じられてしまい、戦後の内部被曝治療の歴史は、封印されてしまいました。そしてアメリカの圧力の中で、肥田先生が体験されてきた内部被曝の脅威については、日本の政治家の中で深く警告指摘した日本の政治家はいなかったと思えます。そしてそれは現在でも変わっていないのです。日本の今の政党の中では内部被曝問題を大きく取り上げて問題とする政治家はいないのです。ペトラ・ケリーが日本に来日した時に、日本の政治家のあり方を鋭く批判していました。それは恐らく二つの原爆を受けた国の政治家の姿には見えなかったのです。

◆ しかし、どうして今頃になって過去の緑の党の政治家ペトラ・ケリーを持ちだすのかといいますと、実は今回の福島原発事故を通して、欧州放射線リスク委員会のことを始めて知りました。この欧州放射線リスク委員会は、IAEA(国際原子力機関)側の視点に立つの国際放射線防護委員会と異なり、欧州放射線リスク委員会は、市民側に立って低線量被曝・内部被曝の危険を警告しており、原発推進派であるIAEAの代理人ではないからです。

欧州放射線リスク委員会・初代委員長
アリス・M・スチュアート(Alice Mary Stewart)について
http://www.inaco.co.jp/isaac/shiryo/hiroshima_
nagasaki/fukushima/Alice_Mary_Stewart.html


◆ そこで欧州放射線リスク委員会のバックグランドを調べてみると、これが欧州緑の党であるということがわかってきました。つまり、欧州緑の党の配下にある組織が欧州放射線リスク委員会であるということです。そしてその欧州での緑の党の始まりは、ドイツで反核・反・原発の主張を掲げるペトラ・ケリーなどの指導者によって始まった思想が、欧州各国に広がり、それがヨーロッパ共同体の政治機構に合わせるような形で、各国の緑の党が連合となり、欧州緑の党が形成されて、その欧州緑の党の決議で創られた組織が、欧州放射線リスク委員会であるということです。

◆ 1980年代初頭にドイツで作られたエコロジー政党が各国に広がりそれが連合となり、それが欧州緑の党として組織として成長をして、欧州共同体という政治機構の中で、今まで小さかった一国に始まった緑の党が連合を組んでいるという姿には、大変に驚くべきものがあると思います。八十年代初頭より、日本人が知らない間に、ドイツに生まれた小さな環境政党から、その種から芽が吹き出して、それが地球全体の国々までに広がり見せたということは、すごいことであると改めて感じるのです。私たちは、欧州放射線リスク委員会しか知りませんが、そのリスク委員会の背後には、そのような経過が隠されているのです。

◆ そしてその中に反核・反原発の精神が生きていて、IAEAやその代理団体である国際放射線防護委員会の見解に異議を唱えて、内部被曝の危険性を主張している姿は、世界保健機関や国際赤十字社にもないものであり、ペトラ・ケリーがドイツで始めて緑の党の指導者となって、その種が社会にまかれてから、緑の党と言う植物の種から芽が出てきたのだと思います。(もちろん、ペトラ・ケリーだけで緑の党が成立運営されて成長してきたわけではないけれども・・・)

◆ そして欧州の政治機構の中で、いろいろと問題はあるにしても、内部被曝の問題を深く指摘していることには、広島・長崎の世界で唯一の被曝国・日本の社会の中では、そのような政治勢力が育たないということは、どのようなことなのか、私たち日本人にとっては大変考えさせられることであり、これまでの経過を見ると、カリスマ的でジャンヌ・ダルク的なペトラ・ケリーがいなかったら、緑の党が今日まで欧州共同体の中で育たなかったのではないかのと個人的には思えてくるのです。(ちなみにペトラ・ケリーは欧州共同体であるECの研究職員だった。)

◆ またベラルーシで心臓の内部被曝疾患を指摘したことで、政府に拘束されて禁固刑となり拘束されていた病理学者のユーリ・バンダジェフスキーに対して、欧州のパスポートを用意して出国させて内部被曝の研究の援助をしてきたのもこの欧州緑の党であったようです。そのようなことで、現在の福島原発事故後にあって、この欧州放射線リスク委員会の背景を見てゆくと、あの時代にドイツに緑の党が生まれて、ペトラ・ケリーによって歩みだしたことは、大変に意味のあることであったとどうしても思えてくるのです。

◆ それでは私たちの住む日本では・・・とどうしても思ってしまうのです。日本と言う国は、戦前も戦後も国民の生存権を本音では認めていない国であり、そして私たち日本国民とは、そんな政府をお上として信じている姿勢は、戦前も戦後も同じように変化していないのかもしれません。そして最大の問題は、そんな私たち日本人一人一人が、広島・長崎の原爆投下後に時間の経過とともに起きてきた内部被曝の実態について、何も知らないということなのです。この大きな歴史的な無知が、今日の私たち日本人の愚かな性格を作っているのです。国際放射線防護委員会の見解をまともに受ける人は、自分の住んでいる国・日本の中で、広島・長崎で何か起きていたのか、日本人でありながら、何も知らない人であるということを反対に意味しているのです。


(上記は内部内部被曝研の記者会見の模様、肥田先生が戦後の日本の被曝問題・被曝医療の現実の現場の姿を知る生き証人。二つの原爆を受けたにも関わらず、私たち日本人の戦後の被曝に対する無知が今日の日本人の姿を作っている。私たち日本人は、物事の原点に立つことすらできない状態にあるのかもしれない・・・)
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水と木の精霊の守り人

Author:水と木の精霊の守り人
 浮世絵の中に描かれている宗教・歴史・信仰・民俗学・古典などに深い関心があり、『精霊の守り人』のファンです。また、浮世絵の影響を受けたフランス印象派やジャポニスムに関心を持っています。
( Impressionnistesとは、正しい翻訳では、印象派と訳すのではなく、フランスの浮世絵師と訳すのが正しい翻訳であるそうです )
特に浮世絵の研究者でもあり、ロシア国立芸術アカデミー名誉会員の五井野正博士のファンの一人です。博士の講演の中で、ジャポニスムとは、日本趣味ではなく正しくは、~イズム(ism)とはその人の生き方・精神を顕わして日本趣味ではなく、日本主義と訳すのが正しい翻訳であるそうです。また内部被曝問題に関心があります。日本GAP・アダムスキーやオムネク・オネクに関心を持っています。

◆ このファンサイトの主旨
 
 このファンサイトは、ロシア国立芸術アカデミー名誉会員の五井野正博士の個人的・非公式非公認ファンサイトです。これまで博士の芸術論講座や講演会に筆者が参加して、個人的に主観的に思ったこと考えたことが書かれています。ですから客観的な公式・公認の情報ではありません。

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