五井野正 博士ファン倶楽部  浮世絵と印象派を通して学ぶ自然世界

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浮世絵の民俗学 ③ 三浦屋 花魁道中 

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◆ 上記は、前回も掲載しましたが、相当以前の東日本大震災以前に撮影したもので、栃木県にある日光江戸村で催されている花魁道中です。今回は、花魁道中になかった桜の木と、雪洞を浮世絵という形で一部分入れてみました。こちらの写真では、花魁の懐には、遊客に手紙を書く和紙が挟まっていることがわかります。

◆ 花魁は、知識人でしたから、遊客に手紙を書いて、それを妹・弟子である『かむろ』に持たせて、文使いということで、遊客の処に行かせていました。歌舞伎や浮世絵の中にもそのシーンが描かれていますが、この文である和紙を使って舞うシーンが花魁ショーの中にあって、花魁が手紙である和紙を両手で持って舞う姿は、とても古風で情緒がある姿です。このような手紙を持って舞う姿は浮世絵の中にも描かれています。


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(上段の一番上の花魁の浮世絵は、吉原遊郭・三浦屋高尾の浮世絵で、背景左側に菖蒲の花が描かれています。下段の桜の浮世絵は、東海道五十三次の石薬師の浮世絵ですが、そこに桜の木が描かれています。そしてこの二枚の浮世絵は、ゴッホがコレクションをしていた浮世絵でもあり、タンギー爺さんの肖像画の背景にも描かれています。)

◆ 『遊女の歴史』という本を書いている滝川政次郎氏によると吉原遊廓などの遊女社会の中には、道教的な信仰形態が入っていて、先ほど述べた花魁の手紙にしても、その手紙が間違いなく遊客の処に届くように、手紙の封じ目には『かよふ神』と書いていたということが述べられています。手紙は現代人と違って単なる文字の情報ではなく、言霊のようなものだったのでしょうか。

◆ 『かよふ神』と言えば、ヴィンセント・ファン・ゴッホが大切に所持していた『錦木』と言う浮世絵の花魁の源氏名の由来にしても、それはアイヌに伝わる錦木の逸話が残されていて、民俗学者の柳田邦男が書物の中で述べていますが、それは錦木という木を持って、千日間恋人のもとに通うのであれば、結婚が叶うという言い伝えを顕わしていて、それが吉原遊郭の中に流れて、錦木という源氏名に使われたようです。

◆ 千日、かよふ神が来て、最後には見受けされるということが、この錦木という源氏名には願いが込められていると思いますが、それはそのまま吉原遊郭の中にいる花魁や遊女にとっては『かよふ神』であるかもしれません。それ故に、文の封じ目に『かよふ神』と書き顕わして、その言葉によって文を封じたという吉原の習わしには、深い思いが秘められていると思わざるを得ないのです。
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水と木の精霊の守り人

Author:水と木の精霊の守り人
 浮世絵の中に描かれている宗教・歴史・信仰・民俗学・古典などに深い関心があり、『精霊の守り人』のファンです。また、浮世絵の影響を受けたフランス印象派やジャポニスムに関心を持っています。
( Impressionnistesとは、正しい翻訳では、印象派と訳すのではなく、フランスの浮世絵師と訳すのが正しい翻訳であるそうです )
特に浮世絵の研究者でもあり、ロシア国立芸術アカデミー名誉会員の五井野正博士のファンの一人です。博士の講演の中で、ジャポニスムとは、日本趣味ではなく正しくは、~イズム(ism)とはその人の生き方・精神を顕わして日本趣味ではなく、日本主義と訳すのが正しい翻訳であるそうです。また内部被曝問題に関心があります。日本GAP・アダムスキーやオムネク・オネクに関心を持っています。

◆ このファンサイトの主旨
 
 このファンサイトは、ロシア国立芸術アカデミー名誉会員の五井野正博士の個人的・非公式非公認ファンサイトです。これまで博士の芸術論講座や講演会に筆者が参加して、個人的に主観的に思ったこと考えたことが書かれています。ですから客観的な公式・公認の情報ではありません。

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