五井野正 博士ファン倶楽部  浮世絵と印象派を通して学ぶ自然世界

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信州の自然世界 23 中部山岳国立公園 栂池自然園                        ブラウン色のオーラに包まれた白い樹木の世界    


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◆ 上記も栂池自然園の栂の樹木の風景となります。本当であれば、雪山を背景にして、栂の木の群が遠く遠方まで広大に広がっている風景が撮影できれば、この地域が日本アルプスと呼ばれるように、スイスの雪に覆われた湖の世界と同じようになるのかなと思います。

◆ 先日、京都の五井野正博士の芸術講座の中で、最後のほうにドイツの『神は死せり』『永劫回帰』の思想で有名なフィードリッヒ・ニーチェの『ツァラトストラはかく語りき』の話が出て、このニーチェの本の題名にもなっている『ツァラトストラ』である拝火教である『ゾロアスター教』について話が言及されて大変に衝撃を受けました。もともと善と悪の対決とは、ゾロアスター教の光と闇の対決の世界観をキリスト教が受け入れて形成してきたと言うお話でした。

◆ 実は、 私は学生時代に一度、ニーチェについて熱を上げていた時期があって、この人もゴッホと同じようにその出自がプロテスタントの牧師の息子でありながら、本当のキリスト者とは、ナザレのイエス一人だけであって、キリスト教会そのものが『反キリスト』であると述べていた人ですが、この人もザクセンで娼婦との関わりがあって、梅毒によって進行麻痺となってしまった人です。( ニーチェは、ギリシャ語の古典文献学者だったので、新約聖書を文献学的に考証していたのかもしれない・・・ )

◆ また、この人は一時期、ロシアの貴族階級の娘で、ルーサロメというロシア美人に入れ込んでいた時があってその時は、弟子のパウル・レーと三角関係にあっても、サロメの一言で三角関係にありながら、同じアパートの部屋で三人で共同生活をして、きちんとした記念写真まで撮影するという、あの時代の西欧のキリスト教倫理社会の中では、かなり進みすぎた思想の持ち主だった。( リリアーナ・ガヴァーニ監督『善悪の彼岸』で映画化された。)

◆ 結局、ニーチェは、このロシア美人に振られて、弟子のパウル・レーはサロメといっしょに逃走してしまうのであるけれども、実はこの失恋がきっかけで、孤独な状態に於かれて、スイスの山中を流浪している時に生まれたのが『ツァラトストラはかく語りき』と言う新約聖書のパロディー版の哲学的宗教的物語だった。

◆ しかし、ニーチェがこのゾロアスター教の開祖であるツァラトストラの名前を用いたことには理由があったのです。それは、彼の著書の一つでもある『善悪の彼岸』と言う本の題名からもわかるように、彼は、キリスト教倫理に用いられている善悪の二元論の始まりは、光と闇の対立という二元論的世界観の教えを始めに説いたツァラトストラと考えていたのです。

◆ それ故にその二元論の開祖・ツァラトストラの名前を用いて、善と悪の対立の世界から、それを越えたものとして善悪の彼岸にあるものを、ツァラトストラが過去の誤った二元論の教えを乗り越えて、善悪の彼岸の世界を新たに説くという構想の上で、ニーチェは、『ツァラトストラはかく語りき』の宗教的哲学的物語を書いたようなのです。それもスイス山中のシルヴァープラーナ湖の高山の世界に於いて・・・

◆ それからおもしろいことに、このロシア美人のルー・サロメの名前は、ヘロデ王の前で、預言者ヨハネの首がほしいとせがんだ、あの有名な『サロメ』と同じ名前であり、プロテスタントの牧師の息子に生まれて、キリスト教を文献学的に分析して、本当のキリスト者は、ナザレのイエスのみで、他の全てのキリスト教会は、反ナザレのイエスであると結論を出した人が、娼婦と関係を持ち、サロメと関係を持っていたという個人的背景を見て行くと、複雑な心境となるのです。恐らくこの人も、マクダラのマリアの問題が深く人生の中で作用していたのでしょう。

◆ しかし、そおは言っても実は、この人がこの『ツァラトストラはかく語りき』と言う新約聖書のパロディー版を流浪しながら書いていた場所とは、スイスのシルス・マリアやシルヴァープラーナ湖という美しい湖がある村の世界で、その場所はスイス高山の中に開けた大変美しい世界でした。確か人間界を越えた処の6千フィートの世界と述べられていましたが、この高山の世界には、独特の高山の霊気があります。そしてこの書物には、そのような霊気が宿っているとも言われていました。

◆ そのようなこで、何故か、雪山を背景に、栂の木の針葉樹林帯の姿を遠くに見つめてゆくと、ここが日本であって日本ではないような感じがしてくるのです。巷の話では、白馬村には多くの外国人が移住してきていると聞いていますが、なんとなく彼等の感覚では、ここがスイスと同じような世界に感じるのでしょう。恐らく白馬も栂池も、そのような日本的ではない世界が顕されていると思えます。でもこれから、3㍍以上の雪が積もる世界ですので、やはり別の世界なのです・・・


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◆ 本当は、枯れてしまった白い樹木は、写真で見ると違って現実は本当に、それが群をして山腹に広がっている姿を見ると、とても美しいのです。写真ではそれが捉えられないのが残念なのですが、枯れてしまっている木々であっても、とても神秘的な世界を山腹に顕してきます。そしてその白い木々の周りには、遠くから見ると、まるでブラウン色のオーラで包まれているように見えてきます。

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水と木の精霊の守り人

Author:水と木の精霊の守り人
 浮世絵の中に描かれている宗教・歴史・信仰・民俗学・古典などに深い関心があり、『精霊の守り人』のファンです。また、浮世絵の影響を受けたフランス印象派やジャポニスムに関心を持っています。
( Impressionnistesとは、正しい翻訳では、印象派と訳すのではなく、フランスの浮世絵師と訳すのが正しい翻訳であるそうです )
特に浮世絵の研究者でもあり、ロシア国立芸術アカデミー名誉会員の五井野正博士のファンの一人です。博士の講演の中で、ジャポニスムとは、日本趣味ではなく正しくは、~イズム(ism)とはその人の生き方・精神を顕わして日本趣味ではなく、日本主義と訳すのが正しい翻訳であるそうです。また内部被曝問題に関心があります。日本GAP・アダムスキーやオムネク・オネクに関心を持っています。

◆ このファンサイトの主旨
 
 このファンサイトは、ロシア国立芸術アカデミー名誉会員の五井野正博士の個人的・非公式非公認ファンサイトです。これまで博士の芸術論講座や講演会に筆者が参加して、個人的に主観的に思ったこと考えたことが書かれています。ですから客観的な公式・公認の情報ではありません。

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