五井野正 博士ファン倶楽部  浮世絵と印象派を通して学ぶ自然世界

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五井野正博士『ジャポニスムとは、日本主義である。』              桜姫東文章(東海道・四日市石薬師庄野間) 櫻姫と清玄

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◆ この二枚の浮世絵は、櫻姫・清玄物の浮世絵で、その中で有名なものが、鶴屋南北の『桜姫東文章』がある。この歌舞伎の物語の中には、実は輪廻転生の因縁譚が描かれている。

◆ 実は上段浮世絵の、この櫻姫の前世は、下段の清水清玄という僧侶の愛人の稚児白菊丸で、清玄は江ノ島で白菊丸と心中しょうとしたが、白菊丸は海に身を投げて死亡。清玄は怖くてできなかった。

◆ それから十七年後、櫻姫という身分高き姫が訳あって、出家することになり清玄のもとに現れるが、聞くと櫻姫は、生まれた時から左手が開かない障害があると言う。清玄は出家に先立ち、障害を治してあげようと経典を読むといきなり、櫻姫の左手が開いて香箱が顕われて、そこには『清玄』の名前が書き込まれていた。

◆ この香箱は、清玄が愛人であった稚児白菊丸に自分が渡していた契りの証であり、それによって清玄は櫻姫の前世が白菊丸であることを知り、前世の宿縁を知り、それ以降僧侶でありながら、櫻姫を追い求めるようになる。

◆ これが物語の始まりの因縁であるが、実はこの白菊丸の過去世をもつ櫻姫は、清玄の気持ちを無視して、自分の父や弟を殺し、自分に危害を与えた賊の男に惚れてしまい、その男のために、高貴な身分にありながら、千寿の遊郭の遊女まで転落してしまう。

◆ そして清玄は、そんな櫻姫を追い求めるが、最後は再び櫻姫と心中しょうとするが、誤って先に自分の首を刃物で切ってしまい死んでしまう。そして死んだにも関わらず、遊女に転落した櫻姫に取り付いて、櫻姫の遊客を脅してまで、櫻姫に執着する。

◆ このように櫻姫東文章では、櫻姫と清玄の愛の因縁譚の破局の物語であり、櫻姫は最後まで清玄の気持ちに答えず、すべて愛する賊の男のために、清玄を苦しめてゆくのである。( 三代 歌川豊国 1852年 嘉永5年 )


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水と木の精霊の守り人

Author:水と木の精霊の守り人
 浮世絵の中に描かれている宗教・歴史・信仰・民俗学・古典などに深い関心があり、『精霊の守り人』のファンです。また、浮世絵の影響を受けたフランス印象派やジャポニスムに関心を持っています。
( Impressionnistesとは、正しい翻訳では、印象派と訳すのではなく、フランスの浮世絵師と訳すのが正しい翻訳であるそうです )
特に浮世絵の研究者でもあり、ロシア国立芸術アカデミー名誉会員の五井野正博士のファンの一人です。博士の講演の中で、ジャポニスムとは、日本趣味ではなく正しくは、~イズム(ism)とはその人の生き方・精神を顕わして日本趣味ではなく、日本主義と訳すのが正しい翻訳であるそうです。また内部被曝問題に関心があります。日本GAP・アダムスキーやオムネク・オネクに関心を持っています。

◆ このファンサイトの主旨
 
 このファンサイトは、ロシア国立芸術アカデミー名誉会員の五井野正博士の個人的・非公式非公認ファンサイトです。これまで博士の芸術論講座や講演会に筆者が参加して、個人的に主観的に思ったこと考えたことが書かれています。ですから客観的な公式・公認の情報ではありません。

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