五井野正 博士ファン倶楽部  浮世絵と印象派を通して学ぶ自然世界

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五井野正博士『ジャポニスムとは、日本主義である。』              勘平女房 おかる


(三代 歌川豊国画) 

◆ 上記は、仮名手本忠臣蔵の歌舞伎に出てくる『おかる』と言う女性です。仮名手本忠臣蔵は、江戸時代に起きた赤穂浪士の事件を題材にして、幕府からの検閲圧力を避けるために、赤穂浪士の主君の仇討ち事件に関わった歴史上の人物の実名を、別の人物の名前に置き換えて、時代背景も足利時代に変えて作られた赤穂浪士の事件のパクリで、その忠臣蔵の物語のにでてくる勘平の恋人兼祇園遊郭遊女の名前です。

◆ 物語の簡単な概略は、物語の上では、浅野内匠頭にあたる【塩治判官高貞】の内室の顔世御前に、吉良上野介にあたる【高師直】が他人の妻に横恋慕をして恋文を書いて、その顔世御前の【交際不可】の返事を【高師直】に渡す役目を仰せつかったのが、【塩治判官】に仕える武士・【早野勘平】です。

◆ そして彼がその不可の返事を【高師直】に届けた処から、浅野内匠頭こと【塩治判官】に対する吉良上野介こと【高師直】のイジメが激化して、この横恋慕が原因となって殿中が勃発。現実の赤穂浪士の事件と原因は違いますが、【塩治判官】は切腹となり、そこから、赤穂浪士の物語のごとく、大石内蔵助こと【大星由良助】が主君の仇討ちへと進んでゆきます。

◆ それで、上記浮世絵の女性おかるとは、大石内蔵助の妾であった史実の二文字屋おかるで、おかるは、大石内蔵助の遊郭通いを側近が止めさせるために、当時18歳であったおかるを妾として側に仕えさせたようで、その二文字屋おかる仮名手本忠臣蔵の世界では【百姓与一兵衛の娘・祇園遊郭の遊女・勘平恋人・おかる】としているようです。

◆ そして【早野勘平】は、物語の中では、浅野内匠頭に仕える武士であるのですが、前述の恋文事件に始まる殿中事件より、【早野勘平】の主君である【塩治判官】は切腹してしまうわけですが、その時に、【早野勘平】は、【おかる】と逢い引きをして、主君の切腹の時にその場にいなかったのです。それで、早野勘平は主君に仕える武士の面目が丸つぶれとなり、【早野勘平】と【おかる】は、二人で逃避行となるという物語です。

◆ 結局、その後の【おかる】の運命は、【おかる】の父親が、【おかる】の恋人・【早野勘平】を再び、武士として復帰させるための軍資金を作るために、娘である【おかる】を祇園遊郭に売り、その資金調達をして自宅に帰ろうとした処を、賊に襲われて【おかる】の父親は殺されてしまい、その軍資金は賊に渡り、さらにおかるの恋人の【早野勘平】は、偶然にもその賊をいのししと間違えて猟銃で殺傷してまい、その賊が持っていた資金をくすねてしまい、自宅に帰った処、【おかる】の父親の死体を見て、自分が誤って殺傷して軍資金を盗んだと勘違いをして、【おかる】の父親を殺傷してしまったことから【早野勘平】は自害してしまうのです。

◆ さらには、【おかる】自身は、祇園遊郭で、偶然、大石内蔵助こと【大星由良助】が読んでいた手紙を恋文として、読んだところとそれが、偶然にも恋文ではなく、仇討ちの連判状のようなものだったので、それを読んでしまった【おかる】自身が、今度は身内から命を狙われる羽目となってしまうのですが、最後は【大星由良助】に身請けされ、【早野勘平】も、最後は誤解が解けて【大星由良助】の主君である塩治判官の仇討ちの連判状に名前を連ねたという物語ですが、一連の流れを見ると、全ては殿中事件をきっかけに人生の運命が悲劇的に変化してしまったキャラクターの一人なのです。
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水と木の精霊の守り人

Author:水と木の精霊の守り人
 浮世絵の中に描かれている宗教・歴史・信仰・民俗学・古典などに深い関心があり、『精霊の守り人』のファンです。また、浮世絵の影響を受けたフランス印象派やジャポニスムに関心を持っています。
( Impressionnistesとは、正しい翻訳では、印象派と訳すのではなく、フランスの浮世絵師と訳すのが正しい翻訳であるそうです )
特に浮世絵の研究者でもあり、ロシア国立芸術アカデミー名誉会員の五井野正博士のファンの一人です。博士の講演の中で、ジャポニスムとは、日本趣味ではなく正しくは、~イズム(ism)とはその人の生き方・精神を顕わして日本趣味ではなく、日本主義と訳すのが正しい翻訳であるそうです。また内部被曝問題に関心があります。日本GAP・アダムスキーやオムネク・オネクに関心を持っています。

◆ このファンサイトの主旨
 
 このファンサイトは、ロシア国立芸術アカデミー名誉会員の五井野正博士の個人的・非公式非公認ファンサイトです。これまで博士の芸術論講座や講演会に筆者が参加して、個人的に主観的に思ったこと考えたことが書かれています。ですから客観的な公式・公認の情報ではありません。

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