五井野正 博士ファン倶楽部  浮世絵と印象派を通して学ぶ自然世界

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五井野正博士『ジャポニスムとは、日本主義である。』                   太夫・花魁の付き人『かむろ』は、                     姉様の手紙を遊客に使いとして届けていた。

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◆ 上記浮世絵は、吉原の花魁の浮世絵ですが、二人の『かむろ』が描かれています。恐らく、多くの花魁や太夫の浮世絵には、この『かむろ』が描かれていますが、残念ながら印象派の絵画の中では、『かむろ』と言う存在は描かれていないと思いますし、ヨーロッパの絵画の世界では描かれていない謎の存在です。

◆ でも日本の太夫・花魁の浮世絵には、だいたい描かれています。それではこの『かむろ』とは、なんなのでしょうか?と言うことなのです。それは柳田国男の遠野物語に出てくる座敷童のような存在ですが、泉鏡花の夜叉ヶ池・天守物語に出てきましたが・・・小さいけれど格があるわけです。

◆ この『かむろ』の姿の中には、いろいろな持ち物を持っている絵もありますが、太夫や花魁の姉様に付いて技芸や書道や遊郭の仕来りに遊客の品定めや、手練手管を学ぶわけですから、小さい時から個別指導の特殊教育を受けるわけですから、普通の人間と精神構造が違ってくるわけです。

◆ ですから似心伝心のようなものがあると思います。現代で言えば、マインドコントロールの特殊心理技術を、小さい時から太夫・花魁に付いて現場実習をして体得するわけです。ですからそのような生まれつきの才能のある人もいるわけです。

◆ また下段の浮世絵は、歌舞伎絵ですが、『かむろ』が花魁の文使いとして、手紙を遊客の処に届けている場面が描かれています。場合によっては、太夫・花魁の遊客に対するメッセージをその場で暗記復唱して、遊客の処に行って暗記したメッセージ内容を伝えるようなこともしていたようです。

◆ でもこの世界の中では、今の学校の教科書のようなものは存在していないわけです。それは日本の昔の職人さんの世界と同じなわけです。

◆ ですから、このような浮世絵の世界の中に何気なく描かれている内容を見てゆくと日本とヨーロッパでは娼婦に対する文化的意味づけが全然違っていることがわかってきます。

◆ またその宗教的背景も違うわけです。特に江戸時代の人々は、生活の中に道教の『陰陽五行』の世界が入っていたので、恐らくそれは揚屋文化のある島原遊郭や吉原の初期の揚屋文化の中にも取り込まれていたでしょう。

◆ ですから、現代の西洋教育を受けた私たち日本人には、倫理的にも宗教的にも感覚的にも理解できない世界が存在して、それが浮世絵の中に断片的に残っているのです。

◆ それは恐らく現在の日本の学校教育の世界では見ることのできない世界なのだと思います。でも印象派の画家達は、その世界を感じることができたのでしょう。
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水と木の精霊の守り人

Author:水と木の精霊の守り人
 浮世絵の中に描かれている宗教・歴史・信仰・民俗学・古典などに深い関心があり、『精霊の守り人』のファンです。また、浮世絵の影響を受けたフランス印象派やジャポニスムに関心を持っています。
( Impressionnistesとは、正しい翻訳では、印象派と訳すのではなく、フランスの浮世絵師と訳すのが正しい翻訳であるそうです )
特に浮世絵の研究者でもあり、ロシア国立芸術アカデミー名誉会員の五井野正博士のファンの一人です。博士の講演の中で、ジャポニスムとは、日本趣味ではなく正しくは、~イズム(ism)とはその人の生き方・精神を顕わして日本趣味ではなく、日本主義と訳すのが正しい翻訳であるそうです。また内部被曝問題に関心があります。日本GAP・アダムスキーやオムネク・オネクに関心を持っています。

◆ このファンサイトの主旨
 
 このファンサイトは、ロシア国立芸術アカデミー名誉会員の五井野正博士の個人的・非公式非公認ファンサイトです。これまで博士の芸術論講座や講演会に筆者が参加して、個人的に主観的に思ったこと考えたことが書かれています。ですから客観的な公式・公認の情報ではありません。

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