五井野正 博士ファン倶楽部  浮世絵と印象派を通して学ぶ自然世界

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ドイツ・ワンダーフォーゲルの思想③


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( 上記は、ヨーロッパノ森林・樹木の切手より、下段はドイツの森 )

◆ そしてこの民俗の内なる力を裏付けるように、80年代にドイツの森が大気汚染や酸性雨のために枯れてしまい、森が崩壊してしまう危機に立った時に、ドイツの森を守るためにと、みどりの党が訴えた時に、多くのドイツ人が様々な階級や職業を越えてドイツの森を守るために団結したということは、まさにそれはドイツの人々の民俗の意識の反映と呼ばずしてどのような言葉で表現できるのだろうか?

◆ 恐らくドイツ人の中には、ドイツみどりの党を支えてきたドイツの老若男女の人々の中にワンダーフォーゲルの思想や心が第二次大戦以前の世界から現在までずっと流れているのだろう。そしてその思想と心がドイツという国の豊かな自然と言う社会資源となっているのかもしれない。ドイツ人には、内なる魂の力が流れている。

◆ その国の国土・自然とそこに住む人間には、歴史的民俗学・宗教を通して深い繋がりがある。それはドイツ人が、自らの国の森の世界に対して、ロシア人が、ロシアの自然に対して深い繋がり・ノスタルジアを感じるように自然の国土とそこに住む人間には、深い繋がりがある。それでは、日本では?

◆ 私たちは、都市化によって、自然との繋がり、自らの国の国土との繋がりを忘れてしまい、そして人間と自然の世界を結びつける歴史的な民族性が残されている民俗学や宗教の世界を、学校教育によって、損失してしまい、自然の世界と民俗学や宗教が繋がっていることを感性で理解できなくなっている。

◆ 恐らく、日本のみどりの党は、日本の国土に根付く歴史的な民俗学が大切であるということに気付くことができるだろうか?ドイツのワンダーフォーゲル運動は、日本の文部科学省が認可した学校教育の教科書の中から生まれてきたものではない。それはその国の国土に深く根付いたその国の民俗学・宗教観・自然観が凝縮されている美術・芸術の世界から中から生まれている。

◆ 日本では、その歴史的民俗性は、浮世絵の世界に残されている。フランスのゴッホやモネなどの印象派絵画運動もドイツのユーゲントシュティールというアール・ヌゥボーの美術建築様式も、また同じドイツ語圏であるオーストリア・ウィーンのクリムトのジャポニスムの影響を受けた平面的でデザイン的な装飾画の流れも、その源には、日本の浮世絵の世界がある。

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(上記一番上は、ユーゲントシュティールの絵画史、表紙にはジャポニスムの影響を受けたクリムトの絵が使われている。)

◆ 浮世絵は、ヨーロッパ人をキリスト教倫理社会の抑圧の世界から解放した絵画ではなかったのではないだろうか・・・・何故なら、自然の山や森林の世界とは、キリスト教のカトリック教会の自然観では、悪魔の住む世界であるが故に、山や森林は、信仰の対象とはならず絵画のテーマにもならなかったのだから・・・

◆ そして失われたヨーロッパ・ケルトの自然や植物の妖精の世界は、日本のジャポニスムの影響を受けたユーゲントシュティールと言う美術様式の中に美しい曲線美の世界として再生されてきたのです。古きヨーロッパの汎神論の世界は、ジャポニスムによって再生されてきたのです。

◆ そしてどうしてそのような森の世界に、ドイツの多くの若者達がブレーメンの笛吹の逸話にあるように、引き寄せられて戻ってゆくという遊行の流行が生まれてくると言えるのだろうか。それは、キリスト教倫理社会に抑圧された、これまでの社会体制の中に生きている人々には、理解できないことであったのである。

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水と木の精霊の守り人

Author:水と木の精霊の守り人
 浮世絵の中に描かれている宗教・歴史・信仰・民俗学・古典などに深い関心があり、『精霊の守り人』のファンです。また、浮世絵の影響を受けたフランス印象派やジャポニスムに関心を持っています。
( Impressionnistesとは、正しい翻訳では、印象派と訳すのではなく、フランスの浮世絵師と訳すのが正しい翻訳であるそうです )
特に浮世絵の研究者でもあり、ロシア国立芸術アカデミー名誉会員の五井野正博士のファンの一人です。博士の講演の中で、ジャポニスムとは、日本趣味ではなく正しくは、~イズム(ism)とはその人の生き方・精神を顕わして日本趣味ではなく、日本主義と訳すのが正しい翻訳であるそうです。また内部被曝問題に関心があります。日本GAP・アダムスキーやオムネク・オネクに関心を持っています。

◆ このファンサイトの主旨
 
 このファンサイトは、ロシア国立芸術アカデミー名誉会員の五井野正博士の個人的・非公式非公認ファンサイトです。これまで博士の芸術論講座や講演会に筆者が参加して、個人的に主観的に思ったこと考えたことが書かれています。ですから客観的な公式・公認の情報ではありません。

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