五井野正 博士ファン倶楽部  浮世絵と印象派を通して学ぶ自然世界

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五井野正博士『ジャポニスムとは、日本主義である。』               豊国揮毫奇術競 博多小女郎   

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博多小女郎 はかた-こじょろう

近松門左衛門作の浄瑠璃(じょうるり)「博多小女郎波枕」の登場人物。
博多柳町奥田屋の遊女で,京都の商人小町屋惣七に身請けされて夫婦になる。惣七は毛剃九右衛門(けぞり-くえもん)を首領とする密貿易団にくわわっており,夫婦は都をのがれる。惣七は道行きの途中で追手に捕らえられて自害し,小女郎はひとりかなしむ。( 世界大百科辞典・第2版より )

はかたこじょろうなみまくら【博多小女郎波枕】

人形浄瑠璃。世話物。3巻。近松門左衛門作。1718年(享保3)11月20日,大坂竹本座初演。京の商人小町屋惣七は,下関から毛剃(けぞり)九右衛門の率いる海賊船に乗り合わせ,密輸の現場を見たため海中に投げこまれるが,運よく助かり博多柳町の奥田屋へ馴染みの遊女小女郎を訪ねる。そこへ大儲けをした毛剃一味も繰りこみ,無事な惣七の姿を見た毛剃は,その運の強さを見こんで仲間に入れようとする。惣七も小女郎身請けの金欲しさに同意する。( 世界大百科辞典・第2版より )

◆ 上記は、博多小女郎についての簡単な概略ですが、上記・豊国奇術競べの浮世絵の中の花魁です。この豊国の奇術競べは、様々な歌舞伎の登場人物が持つ不可思議な姿を描いていて、シリーズ物になっています。例えば他の奇術競べの浮世絵を見ると蝦蟇の妖術を使う『仁木弾正』や『滝夜叉姫』などの浮世絵があります。

◆ 博多小女郎は、密貿易の盗賊である毛剃り九右衛門に博多柳町の遊郭奥田屋から見受けされて、馴染み客であった京都の商人の惣七と夫婦となるのですが、最後は手形の問題で、惣七は町奉行に捉えられて、自害してしまい最後には、小女郎一人だけが取り残されるという、通常の歌舞伎の心中物とは違う形式を取っている物語です。

◆ ですから、襖絵に描かれている海の波間の中から顕れる小女郎の美しい幽霊が、破れた傘を持って顕れている様子も、一人残された小女郎の内面の気持ちの姿を暗示しているような気がします。本当であれば、この絵の世界の中では、美しく飾られた傘を持って顕れるのが筋なのでしょうが、破れた傘を持って、絵の世界から反魂香の力によって、顕れてくるような博多小女郎の姿は、それが彼女のメッセージなのでしょう。

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水と木の精霊の守り人

Author:水と木の精霊の守り人
 浮世絵の中に描かれている宗教・歴史・信仰・民俗学・古典などに深い関心があり、『精霊の守り人』のファンです。また、浮世絵の影響を受けたフランス印象派やジャポニスムに関心を持っています。
( Impressionnistesとは、正しい翻訳では、印象派と訳すのではなく、フランスの浮世絵師と訳すのが正しい翻訳であるそうです )
特に浮世絵の研究者でもあり、ロシア国立芸術アカデミー名誉会員の五井野正博士のファンの一人です。博士の講演の中で、ジャポニスムとは、日本趣味ではなく正しくは、~イズム(ism)とはその人の生き方・精神を顕わして日本趣味ではなく、日本主義と訳すのが正しい翻訳であるそうです。また内部被曝問題に関心があります。日本GAP・アダムスキーやオムネク・オネクに関心を持っています。

◆ このファンサイトの主旨
 
 このファンサイトは、ロシア国立芸術アカデミー名誉会員の五井野正博士の個人的・非公式非公認ファンサイトです。これまで博士の芸術論講座や講演会に筆者が参加して、個人的に主観的に思ったこと考えたことが書かれています。ですから客観的な公式・公認の情報ではありません。

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