五井野正 博士ファン倶楽部  浮世絵と印象派を通して学ぶ自然世界

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五井野正博士『ジャポニスムとは、日本主義である。』               花魁・青楼十二時・亥の刻  玉屋内 志ら糸 


 ( 菊川英山筆 1812年 文化9年 )

◆ 上記は、菊川英山の美人画で、青楼十二時の中の亥の刻を顕しています。吉原遊郭での花魁の日常生活については、石川雅望と言う江戸時代後期の人が『吉原十二時』と言う読本を著しています。その中には、花魁の日常生活の流れや、その間に入る出入り業者さんから、いろいろと書かれていますが、この亥の時とは、ちょうど夜の十時から十二時頃の間の時間帯を顕しています。

◆ ちょうど遊郭の中では、食事や酒盛り宴会などが終わって、遊客は部屋で花魁を待っている状態の時のようです。つまり床入りの時間の始まりのようなのですが、ちょうどこの浮世絵には、障子の影に、遊客が写っていてその遊客は、ずっと花魁を待っていて、やっと来たということで、顔の影の表情から喜んでいる様子が伺えます。

◆ それで花魁の手を掴もうとしたら、花魁の着物の袖に手はなくて、花魁は、手を掴まれないように着物の中に入れているのです。それで遊客は、花魁の着物の袖を掴んで、はやく部屋に入るように引っ張っている様子が伺えます。遊客は、左手に杯を持っているので、花魁が来るまで一人で飲んでいたのかもしれません。また障子を開けて、遊客と花魁の目が合っていることも感じます。この絵では、花魁が手を隠しているのがミソでしょうか。またこの花魁の着物には龍神が描かれています。

◆ この浮世絵からそんな感じが伝わってきますが、もちろん、個人的感想ですが・・・・吉原十二時のテーマでは、同じように、歌麿や国貞なども花魁の浮世絵をそれぞれの時刻ごとで描いています。この石川雅望の吉原十二時は、吉原に出入りしている魚屋や八百屋、花屋や小物屋、髪結い屋、くみ取り屋や医者などの様々な業者さんが描かれていて、吉原を支えてきたことが少しわかります。

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水と木の精霊の守り人

Author:水と木の精霊の守り人
 浮世絵の中に描かれている宗教・歴史・信仰・民俗学・古典などに深い関心があり、『精霊の守り人』のファンです。また、浮世絵の影響を受けたフランス印象派やジャポニスムに関心を持っています。
( Impressionnistesとは、正しい翻訳では、印象派と訳すのではなく、フランスの浮世絵師と訳すのが正しい翻訳であるそうです )
特に浮世絵の研究者でもあり、ロシア国立芸術アカデミー名誉会員の五井野正博士のファンの一人です。博士の講演の中で、ジャポニスムとは、日本趣味ではなく正しくは、~イズム(ism)とはその人の生き方・精神を顕わして日本趣味ではなく、日本主義と訳すのが正しい翻訳であるそうです。また内部被曝問題に関心があります。日本GAP・アダムスキーやオムネク・オネクに関心を持っています。

◆ このファンサイトの主旨
 
 このファンサイトは、ロシア国立芸術アカデミー名誉会員の五井野正博士の個人的・非公式非公認ファンサイトです。これまで博士の芸術論講座や講演会に筆者が参加して、個人的に主観的に思ったこと考えたことが書かれています。ですから客観的な公式・公認の情報ではありません。

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