五井野正 博士ファン倶楽部  浮世絵と印象派を通して学ぶ自然世界

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宇宙的感覚の『ローヌ河の夜』と『詩人ボックの肖像画』

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◆ 上記、三段目の絵は、ゴッホが生前一枚だけ売れた絵である『赤い葡萄園』の絵です。そしてこの絵を買ってくれた人が、二段目の男性の肖像画がベルギーの詩人で画家のウジェーヌ・ボックで、このボックの姉アンナ・ボックが弟テオの計らいで、兄ゴッホの『赤い葡萄園』の絵を400フランで買ってくれたのです。そのようなことで、ゴッホにとって、詩人ボックとは、そのような人間関係の中にあったようです。

◆ またゴッホ自身はウジェーヌ・ボックの人柄について次のように書簡に書き残しているようです。「彼はダンテを思わせるような風貌の持ち主で、オラニエ公ウィレム1世時代のフランドルの紳士貴族を連想させる。彼が親切な男でも誰も驚かないだろう。そして(この作品で)彼は無限の空間の中に輝く蒼白い星の神秘的な光に包まれるのだ。」と。

◆ ネット検索してゆくと詩人で画家のボックについては、以上の二つの事柄について言及されているようです。ただ、私はこのような二つの事柄については、まったく知らなかったのですが、単純にこのボックの肖像画を見た時の感想を述べたいと思います。

◆ それは前回も少しお話したことですが、上段の『ローヌ河の夜』(中央上部に描かれている白い靄のようなものが、天の川の銀河を顕しているように思えるのですが・・・)と並んでこの『詩人ボック』の肖像画の中には、背景に宇宙空間が描かれているようで、ボックのその背後には、宇宙が描かれているように感じられるのです。肖像画で背景が真っ黒のものはありますが、背景に星を描いている肖像画があるでしょうか。

◆ この絵を見るとゴッホは、ボックを無限の空間である宇宙空間の中に描いて、星々の青白い輝きで照らして、その光りに包まれるのだと書いていますが、これってボックを宇宙空間の中の人間のように描いているわけで、端的に表現するとボックを宇宙的人間として表現しているのです。

◆ 私は、始めはこの絵にあまり関心がなかったのですが、その背景の星々を見たときに、これは宇宙を顕していて、その中にボックを描いてまるで天界人・宇宙人のように表現して、ボックとは、その内面では、宇宙と繋がっている人なのだよと言うことを絵でゴッホが描いているような気がしたのです。

◆ そしてこの絵の中には、宇宙感覚が描かれていると。ちなみにボックの頭部の処は、オーラのようなオレンジ色の光りが描かれていますが、何故かこの肖像画を見るとそのような感覚が入っているように思えます。だから本当は、ボックがどのような詩を書いていたのか、それを知ればもっとこの絵の意味に迫ることができると思うのでが残念ながら詩が見つかりません。



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水と木の精霊の守り人

Author:水と木の精霊の守り人
 浮世絵の中に描かれている宗教・歴史・信仰・民俗学・古典などに深い関心があり、『精霊の守り人』のファンです。また、浮世絵の影響を受けたフランス印象派やジャポニスムに関心を持っています。
( Impressionnistesとは、正しい翻訳では、印象派と訳すのではなく、フランスの浮世絵師と訳すのが正しい翻訳であるそうです )
特に浮世絵の研究者でもあり、ロシア国立芸術アカデミー名誉会員の五井野正博士のファンの一人です。博士の講演の中で、ジャポニスムとは、日本趣味ではなく正しくは、~イズム(ism)とはその人の生き方・精神を顕わして日本趣味ではなく、日本主義と訳すのが正しい翻訳であるそうです。また内部被曝問題に関心があります。日本GAP・アダムスキーやオムネク・オネクに関心を持っています。

◆ このファンサイトの主旨
 
 このファンサイトは、ロシア国立芸術アカデミー名誉会員の五井野正博士の個人的・非公式非公認ファンサイトです。これまで博士の芸術論講座や講演会に筆者が参加して、個人的に主観的に思ったこと考えたことが書かれています。ですから客観的な公式・公認の情報ではありません。

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