五井野正 博士ファン倶楽部  浮世絵と印象派を通して学ぶ自然世界

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五井野正博士『ジャポニスムとは、日本主義である。』                                                 ウィーンの日本主義クリムトは浮世絵の装飾芸術を学んだ


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( 上記図録は、都内で行われた『ウィーンのジャポニスム』展の図録です。この図からの中には、日本の弁財天を顕す紋様が描き込まれています。)

◆ 上記の図録は、相当以前に都内で行われた『ウィーンのジャポニスム』展の図録です。私は、クリムトの絵が好きで以前から見たいと思っていたのですが、この美術展のポスターを見て、クリムトは、日本の浮世絵の美術様式であるジャポニスムの影響を受けていたのかと、ポスターを見て大変驚いたのです。

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(上記もクリムトの図録であるが、クリムトの描く平面的な装飾的な美人画の原型は、日本の浮世絵の装飾性デザイン性から来ている。)

◆ 上記の図録で見ると右側の女性が着ているドレスには、実は三角形の江ノ島の弁財天の神紋のデザインが書き込まれているのです。クリムトは、日本の浮世絵をゴッホのようにコレクションをしていて、浮世絵の中に書き込まれている自然の草花などのデザインの影響を受けて描いているのです。

◆ 私たちは、印象派というと、どうしてもフランスが中心となり、オルセー美術館となってしまいますが、私は個人的には、ジャポニスムはウィーンを通してドイツに大きな影響を与えたと思っています。

◆ そのようなことで、ウィーンのジャポニスムとは、フランス中心の印派を見ている人にとっては、マイナーな世界となるのですが、もともと浮世絵によるジャポニスムとは、フランスを中心に全ヨーロッパが影響を受けて、それはヨーロッパ人がキリスト教化される以前の、それぞれの地域の民俗文化や西欧人の潜在意識に対して大きな影響を与えたと思っています。

◆ ですから、また世紀末のウィーンのジャポニスムを調べてゆくことによって、浮世絵が全ヨーロッパに波及していったことが、またわかるのではないでしょうか。そのようなことで、本当は図録を見ていただくほうが早いのですが、実はこの図録のコメントを書いている『ヨハネス・ヴィーニンガー』と言う人が『ヨーロッパ化した日本』としてウィーンのジャポニスムに関する考察と言う論文を掲載しています。

◆ その中に大変鋭い考察が掲載されていますので始めにご紹介したいと思います。断片的な切り取りの文章となりますが、これを書いている人が、日本人よりも深くジャポニスムの本質に迫ったことを述べているので驚かれることと思います。以下はその抜粋となります。

 神経の芸術・図録㌻16~

 ウィーン分離派と言う比較的小さな芸術家集団の内部には、日本美術との精神的な絆が、容易には理解しがたい本能的なかたちで存在していた。それを説明するキー・ワードは【神経の芸術】である。この言葉は、1898年の【ヴェル・サクルム】第1巻の中で初めて、日本との関連において用いられる。「・・・・では、この高尚なる芸術の本質は、何であろうか・・・・日本の美術は、きわめて絶対的かつ純粋で、他の影響を被っていない点において、他のいかなる地域の芸術と異なっている。

それは感覚の芸術であり、生物学的な用語を用いるならば、【神経の芸術】なのである。日本の美術は完全にこれを基礎において形成される。感覚ほど繊細なものはないからである。私の言わんとする【神経の芸術】これを、どうかするとそう思われかねないような浅薄な意味に受け取ってはならない。まさにヨーロッパの芸術が精神の産物であるように、日本芸術は神経の産物なのである。・・・


◆ さて、上記が日本美術に対するとらえ方なのですが、みなさんは、これを読んでどのように思われることでしょうか。私は、日本美術の世界が、【神経の芸術】であるという言葉に大変驚いて、それでこの図録を捨てないで保管することにしたのです。もしこの【神経】を【チャクラ】と呼び変えたら、スピリチャル系の人々は、どのように感じることでしょうか。

◆ それは日本美術を感覚的に学んでゆくということは、【チャクラ】と関係が深いことであり、日本美術とは【チャクラ】機能によって生まれてきたものではないかと思う人がいると思います。つまり、芸術や美術の世界とは、繊細な感覚の世界であり、それは神経【チャクラ】と深く関係性があるものであると捉えることができるのではないかと。

◆ それもここで述べられている日本美術とは、突き詰めて考えてゆけば、それはクリムトなどが、多数コレクションをしていた日本の浮世美術の世界であるのです。それをヨーロッパでは【神経の芸術】と評価しているのです。これはすごいことです。そして自分たちの芸術を精神の世界の芸術として、日本の芸術は、その精神のさらにもっと深い処にある【神経の芸術】と述べているのです。

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水と木の精霊の守り人

Author:水と木の精霊の守り人
 浮世絵の中に描かれている宗教・歴史・信仰・民俗学・古典などに深い関心があり、『精霊の守り人』のファンです。また、浮世絵の影響を受けたフランス印象派やジャポニスムに関心を持っています。
( Impressionnistesとは、正しい翻訳では、印象派と訳すのではなく、フランスの浮世絵師と訳すのが正しい翻訳であるそうです )
特に浮世絵の研究者でもあり、ロシア国立芸術アカデミー名誉会員の五井野正博士のファンの一人です。博士の講演の中で、ジャポニスムとは、日本趣味ではなく正しくは、~イズム(ism)とはその人の生き方・精神を顕わして日本趣味ではなく、日本主義と訳すのが正しい翻訳であるそうです。また内部被曝問題に関心があります。日本GAP・アダムスキーやオムネク・オネクに関心を持っています。

◆ このファンサイトの主旨
 
 このファンサイトは、ロシア国立芸術アカデミー名誉会員の五井野正博士の個人的・非公式非公認ファンサイトです。これまで博士の芸術論講座や講演会に筆者が参加して、個人的に主観的に思ったこと考えたことが書かれています。ですから客観的な公式・公認の情報ではありません。

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