五井野正 博士ファン倶楽部  浮世絵と印象派を通して学ぶ自然世界

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五井野正博士『ジャポニスムとは、日本主義である。』                                                                                                                                                         セザンヌの『サント・ウィクトワール山』の風景画を通して見る西欧キリスト教の問題①

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( 上段1番上は、セザンヌの『サント・ヴィクトワール山とシャトー・ノワール』2段目もセザンヌの『サント・ヴィクトワール山』3・4番目が北斎・富岳三十六景 。日本では、山は信仰の対象で霊山であるが、西欧世界では、カトリック教会の影響で山は悪魔が住む魔物の世界となってしまう。このように宗教観によって、自然のとらえ方が違うため、セザンヌは、その中で、日本の北斎の影響を受けて、内心では古い西欧のカトリック世界の自然観から離れていたのかもしれません。 )

◆ 上記は、印象派の画家セザンヌの『サント・ヴィクトワール山』と北斎の『富岳三十六景』の浮世絵です。一般的に、セザンヌは、日本の浮世絵の特に北斎の富士山岳信仰を顕した富岳三十六景の影響を受けて、フランスで北斎のように富士山のような山を描こうということで、サント・ヴィクトワール山を、北斎のように様々な角度から絵を描いたとされています。( また影響は受けていないとされているかもしれません。)

◆ しかし 西欧人にとって山岳世界は、もともと日本人のように信仰の対象ではなく、山水の世界は、はキリスト教倫理の影響で、悪魔や魔物が住む世界であって、信仰の対象でもなく、また絵画の対象でもなかったのです。ですから、セザンヌのように一つの山を様々な角度から描いた印象派以前の絵画や画家は存在ていないと思いますし、そもそも西欧のキリスト教社会の中では、山岳信仰は異端・異教として判断されて、カトリック教会で異端審問の裁判を受けることになってしまいます。

◆ ですから、セザンヌの山の絵画は、日本の北斎の浮世絵に顕された富士信仰や山岳信仰の影響は、まったく影響を受けていないとする言い分は、正しくないのではないでしょうか。西欧の山岳信仰、つまり山に神が宿っているという信仰心、これは異端であり、西欧人にとっては、あの美しいアルプスの山々であっても、山はキリスト教の影響で魔物が住む世界であったのです。


( セザンヌはピサロら印象派の画家とも交流があり、1874年のいわゆる第1回印象派展にも出品しているが、やがて印象派のグループから離脱し、故郷の南仏・エクス=アン=プロヴァンスのアトリエで独自の探求を続けていた。印象派の絵画が、コロー、クールベらに連なる写実主義の系譜上にあるのに対し、セザンヌは自然の模倣や再現から離れ、平面上に色彩とボリュームからなる独自の秩序をもった絵画世界を構築しようとした。
 
セザンヌは風景、人物、静物のいずれの画題の作品も多数手がけている。初期の作品にはドラクロワの影響が強く、ロマン主義的な傾向もみられたが、後半生に繰り返し描いた故郷の山・サント=ヴィクトワール山の風景や、晩年に描いた水浴群像などには主題に伴う物語性は希薄で、平面上に色彩とボリュームとからなる秩序だった世界を構築すること自体が目的となっている。( ヴィキベディアより )

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水と木の精霊の守り人

Author:水と木の精霊の守り人
 浮世絵の中に描かれている宗教・歴史・信仰・民俗学・古典などに深い関心があり、『精霊の守り人』のファンです。また、浮世絵の影響を受けたフランス印象派やジャポニスムに関心を持っています。
( Impressionnistesとは、正しい翻訳では、印象派と訳すのではなく、フランスの浮世絵師と訳すのが正しい翻訳であるそうです )
特に浮世絵の研究者でもあり、ロシア国立芸術アカデミー名誉会員の五井野正博士のファンの一人です。博士の講演の中で、ジャポニスムとは、日本趣味ではなく正しくは、~イズム(ism)とはその人の生き方・精神を顕わして日本趣味ではなく、日本主義と訳すのが正しい翻訳であるそうです。また内部被曝問題に関心があります。日本GAP・アダムスキーやオムネク・オネクに関心を持っています。

◆ このファンサイトの主旨
 
 このファンサイトは、ロシア国立芸術アカデミー名誉会員の五井野正博士の個人的・非公式非公認ファンサイトです。これまで博士の芸術論講座や講演会に筆者が参加して、個人的に主観的に思ったこと考えたことが書かれています。ですから客観的な公式・公認の情報ではありません。

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