五井野正 博士ファン倶楽部  浮世絵と印象派を通して学ぶ自然世界

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内部被曝問題を考える                                         ミッシェル・フェルネックス博士の講演より 




 ◆ 内部被曝問題について、私たち日本人は、時間の経過と共にどうしても意識が希薄となってしまう傾向があり、毎日の生活の中で、特に何もなかったかのように多くの日本人が思い始めているこの頃ではないだろうか。またこの内部被曝問題で、直接医療や治療の問題に関心を持っている人々も少ないと思われてならない。それは現実に症状が体に表れ始めてくれば、医療や治療の問題に意識が移行してゆくかもしれないが、これだけ大きな事故が起きたにも関わらず、その医療問題に恐ろしいほど無関心な姿が、私たち日本人の普通の姿なのだろうと思う。

 ◆ 今年、5月に内部被曝問題研究会の医療部会で、上記のような講演会があり、肥田俊太朗先生を始め、内部被曝に関心のある医療関係者や原発問題に関心のある人々などが集まり、スイスのバーセル大学の教授で、WHOがIAEAの下で動かされていることを批判して、WHOの独立性を訴える活動をしているミシェル・フェルネックス博士の講演を聴く機会を得た。すでに時間が経過してしまっているが、博士はこの時にカナダでの最新の研究結果について報告されていた。

 ◆ 私たちは、一般的に内部被曝すると遺伝子が切断されて、そのために遺伝子に異常が起きて、癌や白血病となったり、様々な奇形を起こすと説明され来たが、実はこの奇形の問題とは、私たちが考える以上に事態は深刻であるということらしい。

 ◆ それは奇形とは、たとえ細胞の中の核の中の遺伝子が切断されていなくとも起きてくるということがカナダの学者グループによって明らかにされてきたというのである。これは、細胞分裂が起きる過程で、たとえ核の中の遺伝子が切断されていなくとも細胞の細胞質が放射線の影響を受けてしまい、正常に細胞分裂が行われないということがわかってきたのである。

 ◆ つまり、私たちは奇形と言うと、細胞の核の中の遺伝子が切断されたり傷があったりして起きてくると考えられていた。しかし、奇形は遺伝子の異変だけで起きるものではなく、細胞質も放射線の影響によって大きな影響を受けてしまい、遺伝子が正常であっても、細胞分裂する時に、正しく細胞分裂が行われず奇形や障害が発生してくることがわかってきたのである。

 ◆ そしてこのような細胞分裂の異常が何世代にも渡って起きてくるということが明らかにされてきており、このようなことが原因となって、ベラルーシにおいては人口構成に異変が起き始めていると言われているのです。それはこのような要因から、身体や神経に障害や奇形が多く起きてくることによって、若い世代や子供達の平均寿命が短縮してゆき、社会全体の生まれてくる人間の数と死んでゆく人間の数が逆転するという社会現象が起き始めているというのです。

 ◆ つまり健康な子供の数が、時間の経過とともに減少してゆくということです。ミッシェル・フェルネックス博士は、放射線による内部被曝とは、社会の人口構成に大きな影響を与えてゆくとコメントされていましたが、恐らくこのような指摘は、現在の日本人の感覚としては、あまりピーンと来ない内容かもしれません。しかし、日本的に解釈するのであれば、日本の少子高齢化社会の中で、この少子の部分が時間の経過とともに壊滅的打撃を受けてゆくことを意味しています。

 ◆ 本来であれば、日本という国家の将来に大きな影響を及ぼす大問題を内包しているのですが、恐らく日本政府も厚生労働省も、何も考えていないのでしょう。私は博士の話を聞いて始めに感じたことは、内部被曝による細胞の奇形や障害問題によって、社会の中に何らかの障害を持つ人々が必然的に増加することによって、現在の日本の社会福祉制度が大きな影響を受けるということとそれによる差別問題が起きてくるということは、すぐ想像することができました。

 ◆ すでにこの放射線被曝による障害による差別問題については、今年始めの内部被曝研究会のシンポジウムの中である医師によって、指摘されていたことであり、日本人はこれから起きてくる差別問題に対処してゆくために、人権意識を育成していかなければならないとその医師は強く主張していました。それは日本人には、人権意識がなく人権に対する意識が低い国民であるからです。

 ◆ 私はその医師の主張に大きなショックを受けました。それはその医師の子供が障害者であり、そのことを踏まえた上での発言でもあったからです。私はその医師の話を聞いてから、内部被曝問題は、身体・知的・精神的障害者などを含む社会福祉制度を直撃する問題となることに気付きました。そして今回、ミッシェル・フェルネックス博士の講演の指摘を受けて、さらにこの問題が深刻に起きてくると実感したのです。

 ◆ いったい内部被曝問題によって何か起きてくるのか、本来であればこのような問題は、国連の組織であるWHOが調査研究を行い、日本政府に働きかけて厚生労働省に指示を出す立場にあるのだと思います。なぜなら一度インフルエンザ感染の問題が起きたときに、ワクチンの問題などでWHOが動いているからです。そしてもしこのWHOが五井野正博士の旧ソ連邦でのチェルノブイリ原発事故後の医療社会活動を把握できたのなら、どれだけ地球の歴史が変化してしまったことでしょうか。

 ◆ このように思うと、WHOがIAEAに下部組織となってしまい支配されている国連の組織構造は、大きなマイナスであり、それはこの地球をIAEAの理念で動かしていることをそのまま顕しているのであり、どうしてこのようなことに二つの原爆を受けた私たち日本人が疑問を持とうとしないのか私は強烈に不思議に思うのです。

 ◆ 日本政府も厚生労働省も日本医師会もそして医療機関も、現実的にはIAEAの理念の下が動いていて、だれも原発事故で被曝した国民の健康や医療の問題について働きかける人々がいないと言う姿が現在の私たちの住む日本の社会の実相であり、その中にいる私たち国民一人一人も、本当に大切な医療や治療問題にだれも関心を持たないでいる状態を、いったいどのような理解したらよいのでしょうか。

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Author:水と木の精霊の守り人
 浮世絵の中に描かれている宗教・歴史・信仰・民俗学・古典などに深い関心があり、『精霊の守り人』のファンです。また、浮世絵の影響を受けたフランス印象派やジャポニスムに関心を持っています。
( Impressionnistesとは、正しい翻訳では、印象派と訳すのではなく、フランスの浮世絵師と訳すのが正しい翻訳であるそうです )
特に浮世絵の研究者でもあり、ロシア国立芸術アカデミー名誉会員の五井野正博士のファンの一人です。博士の講演の中で、ジャポニスムとは、日本趣味ではなく正しくは、~イズム(ism)とはその人の生き方・精神を顕わして日本趣味ではなく、日本主義と訳すのが正しい翻訳であるそうです。また内部被曝問題に関心があります。日本GAP・アダムスキーやオムネク・オネクに関心を持っています。

◆ このファンサイトの主旨
 
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