五井野正 博士ファン倶楽部  浮世絵と印象派を通して学ぶ自然世界

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五井野正博士『ゴッホとジャポニスム( 日本主義 )』より①

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下記は、歌川派浮世絵展の図録の中に掲載されています五井野正博士の『ゴッホとジャポニスム( 日本主義 )』の文章です。

『例えば一つにジャポニスムという言葉を、美術関係者は一様に疑いもなく日本趣味と訳しています。ジャポニスムの中心はもちろん浮世絵です。ですから浮世絵は単なる趣味の範囲で日本の伝統的絵画であるという事を認識している方は数少ないのではないでしょうか。

何々イズム(ism)とは英文辞書をひけば、主義、という意味であって趣味という意味などどこにもでてこないのです。
 
 リアリズム(Realism)という写実主義という言葉も、世の評論家は写実趣味、現実趣味と訳すのでしょうか?又印象主義というインプレショニズム(Impressionism)を印象趣味と訳すのでしょうか?

そもそもジャポニスムという言葉はフランスの美術評論家、フィリップ・ビュルティーが名づけたと言われていますが、彼は日本美術の熱烈な収集家でもあった。彼は浮世絵の影響によって生まれた印象主義芸術の支援者でもあったため、ルネサンス以降の西洋美術である写実主義と印象主義とを分け、浮世絵を中心とした日本芸術の様式を日本主義という言葉を使ってその区分けの説明をなしたのである。

 日本主義、日本様式の芸術感覚はそれまでの西欧にはない新しい様式と新しい感覚を持ってフランスを中心としてヨーロッパ全土に熱烈に受け入れられたのです。そのために、フランスはパリを中心として装飾工芸が盛んになり、芸術の国と世界は今もって評価し続けているのを、生みの親である日本人はあまりにも何も知らないでパリ通になろうとしている。そのことは、ジャポニスムを日本趣味と訳して平気でいる事より嘆かわしい事と思うのは私一人ではないと思います。

 そういう歴史背景の中で、ゴッホはジャポニスム=日本主義の道を生涯歩もうとしていたのです。』

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水と木の精霊の守り人

Author:水と木の精霊の守り人
 浮世絵の中に描かれている宗教・歴史・信仰・民俗学・古典などに深い関心があり、『精霊の守り人』のファンです。また、浮世絵の影響を受けたフランス印象派やジャポニスムに関心を持っています。
( Impressionnistesとは、正しい翻訳では、印象派と訳すのではなく、フランスの浮世絵師と訳すのが正しい翻訳であるそうです )
特に浮世絵の研究者でもあり、ロシア国立芸術アカデミー名誉会員の五井野正博士のファンの一人です。博士の講演の中で、ジャポニスムとは、日本趣味ではなく正しくは、~イズム(ism)とはその人の生き方・精神を顕わして日本趣味ではなく、日本主義と訳すのが正しい翻訳であるそうです。また内部被曝問題に関心があります。日本GAP・アダムスキーやオムネク・オネクに関心を持っています。

◆ このファンサイトの主旨
 
 このファンサイトは、ロシア国立芸術アカデミー名誉会員の五井野正博士の個人的・非公式非公認ファンサイトです。これまで博士の芸術論講座や講演会に筆者が参加して、個人的に主観的に思ったこと考えたことが書かれています。ですから客観的な公式・公認の情報ではありません。

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