五井野正 博士ファン倶楽部  浮世絵と印象派を通して学ぶ自然世界

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五井野正博士『ジャポニスムとは、日本主義である』                日本及び日本人に対して種を蒔く人

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ゴッホ~1

 ◆ 『歌川派浮世絵展』の図録の始めに納められている五井野正博士の『ゴッホとジャポニスム(日本主義)』の文章を読むとジャポニスムとは、日本趣味ではなく日本主義であると書かれています。確かいろいろ印象派の解説書を読むと日本趣味と訳されている本が多いと思います。

 ◆ でもそれは誤りであり、日本主義であるということなのですね。そしてゴッホにとっての日本主義とは、そして私たち日本人にとっての日本主義とはいったいなんなのでしようか。

 ◆ それはゴッホが日本から来た浮世絵の世界の中に顕されている宗教観・世界観を学んだように、西洋の福沢諭吉から始まる学校教育の教科書教育の中で洗脳されて生きてきた現代の私たちも、浮世絵の世界と出会って、浮世絵の世界に顕されいる宗教観・世界観を学ぶ必要性があるのかもしれません。

 ◆ 上記のゴッホが描いた『種蒔く人』の作品は、新約聖書のマルコよる福音書の中に述べられているナザレのイエスの種を蒔く人の譬え話を顕しているものですが、でもこの種を蒔く人とは、五井野正博士の講演会の話の中では、ゴッホその人であり、この人は日本の着物を着ているそうです。

 ◆ そしてゴッホが種である自分の絵画を蒔くところは、私たちが住んでいる現在の『日本の社会』であるのです。何故なら、旧約聖書・イザヤ書や新約聖書の黙示録の中には、日の出る国に救世主の到来があると示されており、それは東方キリスト教会には、ずっと昔から流れていたものでした。

 ◆ ゴッホはそのことを知り、未来に日本に到来する救世主のために、自分の絵画を日本人に対して、その種として蒔こうとしたのです。それがゴッホにとっての日本主義。印象派の画家達の中で、このような日本主義を最後まで西欧のキリスト教倫理社会の中で保った人は、ゴッホ以外にはいないと思います。

 ◆ 私はなんとなく、この日本である太陽・大きな黄色いレモンの象徴に向かって種蒔く人を見ると、そこにゴッホの日本主義を感じるのです。それは日本趣味ではなく日本主義なのです。私たちは、この種蒔く人の内面の中に隠された日本主義の精神を理解することができるのでしょうか。

 ◆ 私たち日本人は、福沢諭吉の影響で、宗教的世界観を否定する生き方を無意識の中で行っています。ですから、色を持つ生き方を否定して無色で無機質的で、何の色も付いていないものを好んでいるのです。でもゴッホってそのような教科書的日本人とは違って、色の付いている人であると思います。その色が日本主義なのです。

 ◆ 私たちは自分自身を振り返って、何か色のついた生き方をしているのでしょうか。芸術とは、感情労働でありそれが色々な色彩に変化してゆくと思います。私たちは何も色がなくて、色を否定しているのです。私はゴッホの種を蒔く人の絵を見て、ゴッホには色があって、それは日本主義であり、でもその中には、仏教もキリスト教も繋がって共存していたと思います。

 ◆ でも日本人って、そのゴッホの中にある仏教やキリスト教の信仰の魂を否定して無視して日本趣味にしてしまったのかもしれません。それは日本人の気質が、内面的なものではなく、表面的なものしか反応しない感覚となってしまったということの裏返しかもしれません。


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水と木の精霊の守り人

Author:水と木の精霊の守り人
 浮世絵の中に描かれている宗教・歴史・信仰・民俗学・古典などに深い関心があり、『精霊の守り人』のファンです。また、浮世絵の影響を受けたフランス印象派やジャポニスムに関心を持っています。
( Impressionnistesとは、正しい翻訳では、印象派と訳すのではなく、フランスの浮世絵師と訳すのが正しい翻訳であるそうです )
特に浮世絵の研究者でもあり、ロシア国立芸術アカデミー名誉会員の五井野正博士のファンの一人です。博士の講演の中で、ジャポニスムとは、日本趣味ではなく正しくは、~イズム(ism)とはその人の生き方・精神を顕わして日本趣味ではなく、日本主義と訳すのが正しい翻訳であるそうです。また内部被曝問題に関心があります。日本GAP・アダムスキーやオムネク・オネクに関心を持っています。

◆ このファンサイトの主旨
 
 このファンサイトは、ロシア国立芸術アカデミー名誉会員の五井野正博士の個人的・非公式非公認ファンサイトです。これまで博士の芸術論講座や講演会に筆者が参加して、個人的に主観的に思ったこと考えたことが書かれています。ですから客観的な公式・公認の情報ではありません。

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