五井野正 博士ファン倶楽部  浮世絵と印象派を通して学ぶ自然世界

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五井野正博士『ジャポニスムとは、日本主義である。』              江戸名所図絵 三浦屋高尾 永代橋と短冊・三浦屋高尾

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この上下の浮世絵は、有名な吉原遊郭の花魁『三浦屋高尾』である。またその背景に永代橋が描かれている処から、この高尾太夫は、永代橋の上流で仙台藩主伊達綱宗に斬り殺された『仙台高尾』の姿を描いたものかもしれない。

資料などによると仙台高尾は、島田重三郎と言う遊客の浪人と契りを結ぶ仲となったが、仙台藩主伊達綱宗の身請け話を断ったために、永代橋上流で斬り殺されてしまったとされている。そして切り落とされた高尾の首が流れ着いた処に(現在の日本橋箱崎町)に当時盛んだった稲荷信仰と習合させて、高尾稲荷が造られたとされています。

 そしてその後、島田重三郎は、高尾の霊を供養するために、僧侶となって現在はもうその寺はありませんが、山谷堀公園近郊に、改名した『道哲』と言う僧侶の住む西方寺と言うお寺があったとされています。

 仙台高尾のお墓は、浅草の春慶寺と巣鴨の西方寺の2ヶ所あるそうですが、その真意はわかりません。私も一度この2ヶ所の寺院を訪ねたことがありますが、詳しいことはわかりませんでした。

 しかし、浅草の地にこのような高尾太夫の物語が、現在も残されて、そして浮世絵の世界に数多く残されて、現在にまで語り継がれているということが、高尾太夫にとっての大きな供養となるものであると思わざるを得ません。

また印象派の画家であるヴィンセント・ファン・ゴッホは、この三浦屋高尾の浮世絵を複数所有していて、これもその中の一枚ですが、この仙台高尾の悲しい物語にとても共感していたようです。
  ( 三代 歌川豊国 1852年 嘉永5年 )

 追記

 花魁や遊女などの物語の中に『反魂香』の物語が出てきます。例えばこの三浦屋高尾の物語にしても、後の落語の世界では、情夫でもあった島田重三郎が生前高尾より、もし私が斬り殺されたら、この反魂香によって、私の魂を呼び出してくださいという話が作られたりします。

 またこのような話は、島原遊郭の夕霧太夫の話の中にも、夕霧の霊を呼び出すために、この『反魂香』を使用する物語もあって、絵画の世界でも描かれているものがあるのです。遊女や花魁・太夫などが一つの霊力を持っていたという伝承や言い伝えは、現在でも流されており、これらの花魁や太夫は、日本人の魂の内奥で現在も生きているような気がするのです。

 現に、島原では夕霧のために、現在でも供養品を届ける人々は後を絶たないのですから、またそれが五番町夕霧楼などの文学や源氏名に現在でも使われているということは、まだ人々の心の中に夕霧や高尾が繋がっているのではないでしょうか。現に印象派の画家ヴィセント・ファン・ゴッホもその中の一人でしたのだから・・・・

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水と木の精霊の守り人

Author:水と木の精霊の守り人
 浮世絵の中に描かれている宗教・歴史・信仰・民俗学・古典などに深い関心があり、『精霊の守り人』のファンです。また、浮世絵の影響を受けたフランス印象派やジャポニスムに関心を持っています。
( Impressionnistesとは、正しい翻訳では、印象派と訳すのではなく、フランスの浮世絵師と訳すのが正しい翻訳であるそうです )
特に浮世絵の研究者でもあり、ロシア国立芸術アカデミー名誉会員の五井野正博士のファンの一人です。博士の講演の中で、ジャポニスムとは、日本趣味ではなく正しくは、~イズム(ism)とはその人の生き方・精神を顕わして日本趣味ではなく、日本主義と訳すのが正しい翻訳であるそうです。また内部被曝問題に関心があります。日本GAP・アダムスキーやオムネク・オネクに関心を持っています。

◆ このファンサイトの主旨
 
 このファンサイトは、ロシア国立芸術アカデミー名誉会員の五井野正博士の個人的・非公式非公認ファンサイトです。これまで博士の芸術論講座や講演会に筆者が参加して、個人的に主観的に思ったこと考えたことが書かれています。ですから客観的な公式・公認の情報ではありません。

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